本屋さんの叫びに共感といら立ちがある

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事を読んで昔を思い出した。
http://mainichi.jp/select/news/20131024k0000m040003000c.html
書店には時代の流れで仕方ないとは思いつつも、あの記憶が蘇る。
私は9年くらい前、版権商材の通販サイトを企画運営しており、
販売する商材は「仕入れ」「著作物」のため常に他店との価格競争にさらされていた。
価格競争ではいづれだめになると思い「価格競争」を捨てて「差別化」をしていた。
単価が安く破損しやすい商材であり、保管要素もあるので、ぶつけても凹まない、
落としても中身には傷がつかない専用箱を制作したり版元に頼んでオリジナルを制作して
もらったりと「差別化」に明け暮れていたことを。
そんななかでニッチな版権物のファンになったら関連商材をすべてセットで手に入る
「ファンパック」なるものを考案し、準備していた時に、書籍だけどうしても
自由にならなかったために断念したことを。
ファンパックは、それまで販売されている版権商材とそのファンが集まる
非公式のファンサイト(サイト管理人と連絡がとれているサイト)を書いたもので
すぐにすべてが手に入るようなものだった。
検索すれば自分でもできることだが、WEBを毎日触っていないと、意外と検索は
うまくいかなかったり、良いサイトなのかそうでないのかもわからないために、
安心してコミュニケートできるサイト情報とグッズが手に入るセットだった。
が、企業が販売目的で書籍を仕入れる場合には最低在庫金額(確か200万)なるものがあり、
さらに実店舗がなければダメで、仕入れる書籍は指定限定できず店舗規模に準じ
幅広く仕入れなければならないと言われた。特定分野だけを仕入れすることは、
「前例がない、最低条件を満たさない」と門前払いをウケたことを。
300万円でも特定分野の書籍が仕入れできるのであれば、古くなっても
価値が毀損しないものなので用立てても購入すると言っても全くダメだった。
この仕組は、詳しく書かないけど版権元業者、ファンサイトアクセスアップ、
グッズ関連の販売にも貢献できる良い仕組みだったんだけど。
馬鹿な私は最初出版会社に交渉しに行き、書籍は専用の流通ルートがあるから
そこにいけと言われ教えてもらいアポを頂き、某企業に企画書を書いて持ち込んで説明もしたが
「特別扱いは出来ない」とろくに聞く耳も持たずに「めんどくさそうに」門前払いだった。
しかもアポを入れた日にはアポ入れた担当者は外出でいなく、受付で待たされ、会議室で
待たされたあげくに何のことだかさっぱりわからない代理の人に即断でだ。
お役所仕事的なイメージをあの時持った。権利をカサに殿様商売で需要に対応しないんだなと。
書店で本が売れずに書店の悲鳴は同調できるものの、反面、ずっと同じ形で
販売者目線で販売者のルールを押し付けてきた「しがらみ」による「現状」は
「ちかたないね」と思わざろう得ない。
Amazonで本を頼めば遅くても翌日、早ければその日にくるわけだから
わざわざ行ってなければ頼んで1週間以上かかるうえにいつ来るか
確約もないんじゃどうしようもない。
とはいえ、門前払いのルートはAmazonであっても「お得意様」なので
不偏なんだろうけどね。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする